先輩の声 Voice

若手医師の声

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赤木 直紀

宝塚市立病院 泌尿器科

泌尿器科の魅力

医者8年目で泌尿器科6年目の赤木と申します。
兵庫医科大学卒業後、そのまま大学で研修を経て兵庫医大泌尿器科に入局しました。
現在は宝塚市立病院で平日はたくさんの手術をしながら楽しく仕事をして、土日は家庭で子供と遊ぶというオンオフがしっかりした充実した生活をしています。

泌尿器科はマイナー科だしなんかぱっとしないなという印象の方は多いと思いますが、実際はそんなことはありません。「同じ腎臓を扱っている腎臓内科はメジャー科なのに、なぜ腎臓外科をしている泌尿器科はマイナー科なのか」実際臨床で働いていると疑問に思うことが多いです。研修医で泌尿器科を選んでくれた先生には「こんなに色々なことをしていると思っていませんでした」「手技が色々あって楽しいです」などポジティブな感想をもらっています。

泌尿器科は悪性腫瘍、内分泌疾患、小児泌尿器科、腎移植、尿路感染症、尿路結石、排尿障害、アンドロロジー等幅広く扱っています。実際の臨床では内科的疾患から外科的疾患まで扱い、手技としては消化器外科で行っているような開腹手術、腹腔鏡手術や消化器内科で行っているような内視鏡治療、循環器内科で行っているようなカテーテル治療など様々な種類があります。また高齢化社会であり排尿管理や専門的なカテーテル管理が必要となる患者も多いと予想され、将来的な開業に関してもニーズがあると思います。漠然となにか手技のある科に行きたいなと思ったり、内科も外科も含めて選びたい科が決めきれなかったりするのであば、泌尿器科はまず後悔がないと思います。選びたい科がなくても内科も外科もできる泌尿器科の中で興味の湧く分野が出てくると思います。
実際に兵庫医大に入局してからはまず上級医と一緒に診療をします。指導医の先生方はとても面倒見がよくしっかり教えて下さり、できるようになったら任してもらえて次のステップへという形でどんどん成長できる環境です。手術についてもしっかり勉強して臨めばできる範囲で実際に執刀していきます。またアカデミックなことについてもしっかり指導してもらえます。悩んでいる方がいればぜひ兵庫医大の泌尿器科への見学と研修を考えてみてください。皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています。

Voice 02

大嶋 浩一

大阪母子医療センター 泌尿器科

福井大学卒、兵庫医科大学泌尿器科の大嶋浩一と申します。2022年度はサブ・スペシャリティーとして小児泌尿器科を学ぶべく、大阪母子医療センターにて研鑽の日々と送っております。

このホームページをご覧になるみなさまの泌尿器科のイメージはどうでしょうか。恥ずかしながら私自身は学生時代、「泌尿器科って結石と陰部?前立腺癌って増えているよね」的なイメージしかありませんでした。しかしながら、いざ研修医として働き始めると、奥深さやおもしろさを感じ始め、気がつけば当教室に入局していました。研修医時代にまず魅力を感じた点は、「泌尿器疾患」という特殊性から、自身で診断(内視鏡や画像検査)を行い、これに適した内科的な内服管理や抗がん治療、必要であれば手術を決定し、術後も自身で管理を行うという、診断→治療→フォローまでを自科で完結できる場合が非常に多いという点でした。自分の患者さんを自分で診断・治療、その後まで考えてフォローする。このことに当時の私は、変な日本語ですが「すごく医者してる」と思い、泌尿器科を志しました。 そして、研修先である千船病院からご紹介いただき、当教室に入局し、泌尿器科としての第一歩を踏み出しました。入局し、さらに驚いたことは思った以上の奥深さです。外科的な側面としては、内視鏡による経尿道的手術、開腹手術に加え、腹腔鏡手術、昨今では外科系の花形ロボット手術、さらには腎移植における血管吻合や尿管吻合、小児泌尿器科領域における患児の成長も考慮して行われる形成手術まで。内科的側面としては、良性疾患の内服管理に加え、感染治療や抗癌剤、今をときめく免疫チェックポイント阻害薬まで。奥深さをあげだせばキリがありません。学ぶことは多いですが、フットワーク軽く、熱心に寄り添って下さる指導医の先生方と共に、こうした疾患のほぼ全てにおいて綿密な計画を医局員全員で術式や治療法を検討し、一丸となって治療にあたることのできる環境にも魅力があると思います。自分で治療を行なっていくことができますが、自分だけで決めなければいけないことはありません。全員が親身になって相談に応えてくれます。

外科的な側面をさらに付け加えると、当教室でのレジテントにおいても多くの治療にあたり、内視鏡、開腹手術、腹腔鏡といった多くの術者を担当させていただきました。レジデント終了後は、宝塚市立病院にて勤務し、尿路結石や膀胱腫瘍の内視鏡手術、開腹手術、腎摘除といった腹腔鏡手術など、自身の患者は高難度の手術以外はほぼ全て術者として治療にあたらせていただきました。関連病院での環境も良く、温かくも熱心な指導のもと、いわゆる一般泌尿器科として多くのことを学ぶことができました。

泌尿器科は尿路における全ての悪性腫瘍、前立腺肥大症や過活動膀胱、尿路結石といった良性疾患、尿路や性路の感染症、尿路の外傷、腎移植、小児先天性疾患、尿路の形成手術、男性不妊などなど、メジャー科がどんどん細分化されていく中、これら全てを治療できる科です。きっとこの中に自分の専念したい、深く知りたいことに出会えると思います。泌尿器科を目指すことを少しでも考えて下さっているのであれば、ぜひ当教室に飛び込んでみてください。他大学出身であっても垣根なく温かく迎えてもらい、さまざまな治療にあたることができます。そして自分の興味ある領域の研鑽を積む環境も整えてもらっております。しつこいようですが、「自分で」治療を行い、患者さんに寄り添っていけることができます。当教室の門を叩いて頂けることをお待ちしています。一緒によりよい治療を提供していきましょう。

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