森 優斗
兵庫医科大学 泌尿器科
2024年入局
医者4年目で泌尿器科2年目の森と申します。
藤田医科大学を卒業後、地元である明和病院・兵庫医科大学での初期研修を経て兵庫医科大学泌尿器科に入局しました。早速ですが、皆さんは、「泌尿器科」と聞いて、どんなイメージを抱きますか?
泌尿器科=性器の病気、前立腺の病気を診るところ。おしっこの調子が悪い時だけかかるところ。こういった印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか?それも間違いではありません。医療従事者である私の母でさえ、私が泌尿器科医になる意思を伝えた時に「泌尿器科!?泌尿器科ってまたマイナーな診療科やね。どんな病気みるの?高齢男性しか来ないでしょ。」といった具合でした。
では、泌尿器科とは、どんな診療科なのか。この1年間で私が感じたことを簡単に記載します。
・明るい人が多い
泌尿器科医は、面白い人、気取りがない人、フレンドリーな人が多い。
・専門性が高い
尿路疾患から男性生殖器系、小児~高齢者まで、幅広い領域を専門としている。
・外科と内科の両立
外科的手術(カテーテル治療、内視鏡手術、開腹手術、腹腔鏡手術、ロボット手術)と、内科的な薬物療法、感染症治療を両立させるため、多様なスキルを習得できる。
・最先端医療
ロボット手術や画像研究、新規抗がん剤治療など、最先端の医療技術を経験できる。
高齢化社会であり、排尿管理や専門的なカテーテル管理が必要となる患者も多いと予想されます。将来的な開業に関してもニーズがあると思います。漠然となにか手技のある診療科に行きたいなと思ったり、内かも外科も含めて選びたい診療科が決められなかったりするのであれば、泌尿器科はまず後悔がないと思います。選びたい診療科がなくても内科も外科もできる泌尿器科の中で興味が湧く分野が出てくると思います。実際に兵庫医大に入局してからはまず上級医と一緒に患者様の診療にあたります。指導医の先生方はとても面倒見がよくしっかり教えて下さり、できるようになったらどんどん任してもらえて次のステップへという形で成長できる環境が整っています。手術についてもしっかり勉強して臨めばできる範囲で実際に執刀していきます。また、アカデミックなことについてもしっかり指導してもらえます。
悩んでいる方がいれば是非一度、兵庫医科大学泌尿器科の見学を考えてみてください。
皆さんと一緒に診療できることを楽しみにしています。
2025年4月
藤森 優里奈
兵庫医科大学 泌尿器科
2023年入局
私は、滋賀医科大学卒業後、徳島県立中央病院で初期研修を行い、その後兵庫医科大学泌尿器科に入局しました。現在医師5年目ですが、臨床経験は計3年です。初期研修2年目に第1子を出産し初期研修は2年で終えましたが、その後専攻医2年目で第2子を出産し、現在育休中です。
学生の時のポリクリでの泌尿器科研修でなんとなく、居心地のいい科だなあと思ったのが泌尿器科を志したきっかけです。その後初期研修で(選択期間が少なく4週間しか研修できませんでしたが・・)、経尿道的手術・開腹手術・腹腔鏡手術・ロボット手術・レーザー手術など1日に多い時には4件以上の手術を行うこともあるような忙しさの中で、不意にくる『やってみる?』という機会に恵まれて、いろいろな手術に触れさせていただいたときの緊張と興奮、次の手術でもなにかさせてもらえるかもしれない、という期待し勉強する楽しさで最終的に泌尿器科に進むことを決めました。
家庭の都合で兵庫県に引っ越し兵庫医大に入局しました。入局後、まずは検査や生検などから指導医について教えていただき、段階的に一人で任せてもらえるようになります。約半年で検査や生検・経尿道的手術などはある程度独り立ちし(指導医が後ろで見守って下さいます)、1年経つ頃には腹腔鏡手術を、機会があれば指導のもと執刀させてもらえました。実際に専攻医になってまず感じたことは、手術以外にやるべき検査や手技、治療などが幅広く、何から手をつければいいのかと思うほどに多岐にわたっていることでした。日頃出会う疾患から、その都度その疾患の検査から治療、その後のフォローアップまで少しずつ勉強することで、新たに患者と最初から最後まで向き合える科という魅力にも気がつきました。やることは多いですが、裏を返せば例えば手術をしない選択をしたとしても、外来や検査、生検などの手技ができればお仕事ができるということです。現在、大学には女性は私しかいませんが、出産や育児でキャリア形成の見通しを立てにくい女性医師にとって、選択肢が多岐にわたるというのは非常に魅力的なメリットかと思っています。
教授をはじめ、指導医の先生方や同期や後輩にもたくさんサポートしていただいているからこそ、家庭と仕事の両立をできていることに感謝しています。もしも、外科系に進みたいけど家庭も大事にしたい、と思い迷っている女性医師がいるなら泌尿器科をお勧めします。ぜひ一緒にお仕事しましょう。
2025年4月
古倉 和紀
兵庫医科大学 泌尿器科
2021年入局
本ページをご覧いただいている皆様の多くは、泌尿器科にご関心をお持ちのことと思います。近年、泌尿器科のイメージは少し変化し、ロボット手術が活発になっており外科的な側面がより強くなっているのではないでしょうか。
泌尿器科の診療は、診断・治療・フォローアップまで一貫して一つの診療科で対応できる点が大きな特長です。内視鏡検査や画像診断を自ら行い、適切な内科的治療・外科的治療を選択し、必要に応じて手術を実施し、その後の経過観察まで担当することで、医師として一人の患者様と最初から最後まで向き合うことができます。泌尿器科の診療範囲は広く、内科的・外科的両面にまたがります。内科的側面では、前立腺肥大症や過活動膀胱といった良性疾患の管理、尿路感染症や性感染症の治療、さらには抗がん剤治療や免疫チェックポイント阻害薬の適用など、最新の治療法を取り入れながら診療を行っています。
外科的側面では、内視鏡を用いた経尿道的手術、開腹手術、腹腔鏡手術、ロボット支援手術に加え、腎移植における血管吻合や尿管吻合、小児泌尿器科領域の形成手術まで、多岐にわたる技術を習得することが可能です。外科的治療に関しては、充実した研修環境がありレジデントの段階から多くの手術を経験できます。実際に、後期研修期間中には、内視鏡手術(TURBTやTUL)、腎・副腎摘除術、前立腺全摘除術、膀胱全摘術(腹腔鏡手術・ロボット手術)など多くの症例を担当し、泌尿器科医としてのスキルを高めることができました。
当教室では、医局員全員が治療方針を議論し、最適な診療を追求する環境が整っています。治療を自ら行う一方で、決して一人で悩むことなく、経験豊富な指導医とともに診療に臨めることも大きな魅力です。泌尿器科は、悪性腫瘍(手術・薬物療法)から良性疾患(排尿障害・結石治療)、形成手術、感染症、外傷、小児疾患、不妊治療まで、非常に幅広い領域をカバーする診療科です。これほど多岐にわたる疾患に対応できる診療科は希少であり、内科・外科の両側面を兼ね備えながら、専門性を深めることが可能です。そのため、幅広い分野の中で自分自身が興味を持てる領域を見つけられると思います。
兵庫医大泌尿器科では、学歴や出身大学に関係なく、幅広い治療経験を積める環境を提供しています。自身の興味のある分野を深めながら、患者様に寄り添う医療を実践できます。泌尿器科に興味のある方は是非当院に見学・研修に来て下さい。兵庫医大泌尿器科で皆様と一緒に働けることを楽しみにお待ちしております。
2025年4月
大嶋 浩一
大阪母子医療センター 泌尿器科
2015年入局
福井大学卒、兵庫医科大学泌尿器科の大嶋浩一と申します。2022年度はサブ・スペシャリティーとして小児泌尿器科を学ぶべく、大阪母子医療センターにて研鑽の日々と送っております。
このホームページをご覧になるみなさまの泌尿器科のイメージはどうでしょうか。恥ずかしながら私自身は学生時代、「泌尿器科って結石と陰部?前立腺癌って増えているよね」的なイメージしかありませんでした。しかしながら、いざ研修医として働き始めると、奥深さやおもしろさを感じ始め、気がつけば当教室に入局していました。研修医時代にまず魅力を感じた点は、「泌尿器疾患」という特殊性から、自身で診断(内視鏡や画像検査)を行い、これに適した内科的な内服管理や抗がん治療、必要であれば手術を決定し、術後も自身で管理を行うという、診断→治療→フォローまでを自科で完結できる場合が非常に多いという点でした。自分の患者さんを自分で診断・治療、その後まで考えてフォローする。このことに当時の私は、変な日本語ですが「すごく医者してる」と思い、泌尿器科を志しました。 そして、研修先である千船病院からご紹介いただき、当教室に入局し、泌尿器科としての第一歩を踏み出しました。入局し、さらに驚いたことは思った以上の奥深さです。外科的な側面としては、内視鏡による経尿道的手術、開腹手術に加え、腹腔鏡手術、昨今では外科系の花形ロボット手術、さらには腎移植における血管吻合や尿管吻合、小児泌尿器科領域における患児の成長も考慮して行われる形成手術まで。内科的側面としては、良性疾患の内服管理に加え、感染治療や抗癌剤、今をときめく免疫チェックポイント阻害薬まで。奥深さをあげだせばキリがありません。学ぶことは多いですが、フットワーク軽く、熱心に寄り添って下さる指導医の先生方と共に、こうした疾患のほぼ全てにおいて綿密な計画を医局員全員で術式や治療法を検討し、一丸となって治療にあたることのできる環境にも魅力があると思います。自分で治療を行なっていくことができますが、自分だけで決めなければいけないことはありません。全員が親身になって相談に応えてくれます。
外科的な側面をさらに付け加えると、当教室でのレジテントにおいても多くの治療にあたり、内視鏡、開腹手術、腹腔鏡といった多くの術者を担当させていただきました。レジデント終了後は、宝塚市立病院にて勤務し、尿路結石や膀胱腫瘍の内視鏡手術、開腹手術、腎摘除といった腹腔鏡手術など、自身の患者は高難度の手術以外はほぼ全て術者として治療にあたらせていただきました。関連病院での環境も良く、温かくも熱心な指導のもと、いわゆる一般泌尿器科として多くのことを学ぶことができました。
泌尿器科は尿路における全ての悪性腫瘍、前立腺肥大症や過活動膀胱、尿路結石といった良性疾患、尿路や性路の感染症、尿路の外傷、腎移植、小児先天性疾患、尿路の形成手術、男性不妊などなど、メジャー科がどんどん細分化されていく中、これら全てを治療できる科です。きっとこの中に自分の専念したい、深く知りたいことに出会えると思います。泌尿器科を目指すことを少しでも考えて下さっているのであれば、ぜひ当教室に飛び込んでみてください。他大学出身であっても垣根なく温かく迎えてもらい、さまざまな治療にあたることができます。そして自分の興味ある領域の研鑽を積む環境も整えてもらっております。しつこいようですが、「自分で」治療を行い、患者さんに寄り添っていけることができます。当教室の門を叩いて頂けることをお待ちしています。一緒によりよい治療を提供していきましょう。
2022年4月
赤木 直紀
宝塚市立病院 泌尿器科
泌尿器科の魅力
2017年入局
医者8年目で泌尿器科6年目の赤木と申します。
兵庫医科大学卒業後、そのまま大学で研修を経て兵庫医大泌尿器科に入局しました。
現在は宝塚市立病院で平日はたくさんの手術をしながら楽しく仕事をして、土日は家庭で子供と遊ぶというオンオフがしっかりした充実した生活をしています。
泌尿器科はマイナー科だしなんかぱっとしないなという印象の方は多いと思いますが、実際はそんなことはありません。「同じ腎臓を扱っている腎臓内科はメジャー科なのに、なぜ腎臓外科をしている泌尿器科はマイナー科なのか」実際臨床で働いていると疑問に思うことが多いです。研修医で泌尿器科を選んでくれた先生には「こんなに色々なことをしていると思っていませんでした」「手技が色々あって楽しいです」などポジティブな感想をもらっています。
泌尿器科は悪性腫瘍、内分泌疾患、小児泌尿器科、腎移植、尿路感染症、尿路結石、排尿障害、アンドロロジー等幅広く扱っています。実際の臨床では内科的疾患から外科的疾患まで扱い、手技としては消化器外科で行っているような開腹手術、腹腔鏡手術や消化器内科で行っているような内視鏡治療、循環器内科で行っているようなカテーテル治療など様々な種類があります。また高齢化社会であり排尿管理や専門的なカテーテル管理が必要となる患者も多いと予想され、将来的な開業に関してもニーズがあると思います。漠然となにか手技のある科に行きたいなと思ったり、内科も外科も含めて選びたい科が決めきれなかったりするのであば、泌尿器科はまず後悔がないと思います。選びたい科がなくても内科も外科もできる泌尿器科の中で興味の湧く分野が出てくると思います。
実際に兵庫医大に入局してからはまず上級医と一緒に診療をします。指導医の先生方はとても面倒見がよくしっかり教えて下さり、できるようになったら任してもらえて次のステップへという形でどんどん成長できる環境です。手術についてもしっかり勉強して臨めばできる範囲で実際に執刀していきます。またアカデミックなことについてもしっかり指導してもらえます。悩んでいる方がいればぜひ兵庫医大の泌尿器科への見学と研修を考えてみてください。皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています。
2022年4月